9月29日、日本触媒姫路工場でのアクリル酸中間タンク爆発事故で、ディスプレイ関連材料も調達難の懸念が出てきている。ディスプレイ関連では、アクリル酸がLCD用偏光板用アクリルフィルム、PET保護フィルムの粘着剤に使用されている。
爆発事故のあった姫路製造所は、紙おむつ用高吸水性樹脂SAP(Super Absorbent Polymer)(年産約32万トン)や、その原料であるアクリル酸 (年産約46万トン)の国内唯一の生産拠点だ。




日本触媒は、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)を顧客に持つが、紙おむつの需要は中国などでも拡大していることから、生産態勢強化の矢先であったため、紙おむつ用高吸水性樹脂については供給不足の懸念が強い。
一方、アクリル酸は米国などでも生産するが、同製造所の生産能力は全体の7~8割に達するため、今回の事態が長期化する場合には仕入先の別途確保など、ディスプレイ業界や電子部品業界への影響も懸念がある。