シャープは11月初旬にフィリピンで液晶テレビの組み立てを始める。ブラウン管(CRT)テレビからの置き換え需要を見込む。当初は年産2万台、3年後に同20万台を計画。台数ベースでテレビ販売の7割を液晶モデルにする方針。シャープは東南アジア諸国連合(ASEAN)域内で家電製品の開発、生産、販売まで手がける地域完結型の事業体制を構築しており、その一環で進める。
 液晶テレビの組み立てを始めるのは、CRTテレビやモニター一体型カラオケ機、洗濯機などを手がける子会社のシャープフィリピン。
 発光ダイオード(LED)バックライトを搭載した24型からスタートし、将来は32型までの現地生産を検討中。10月末から量産試作を行う。