オルタステクノロジーは、9.6型で3840×2160画素の液晶パネルを開発した。精細度は458ppiと高い。4K×2K映像の表示に対応する「世界最小の液晶パネル」(同社)とする。
 放送用モニターなどの業務用機器や映像機器、医療関連機器などに向ける。視野角は上下と左右共に160度、色再現範囲はNTSC規格比で72%。2012年11月に、サンプル出荷を開始する。
 独自技術であるHAST(hyper amorphous silicon TFT)をベースに、微細加工技術と液晶配向技術、パネル駆動技術を駆使することで、458ppiという精細度を実現したとする。これにより、2D表示でありながら自然で立体感のある映像表示が可能になったという。



株式会社オルタステクノロジーは、平成22年4月1日凸版印刷株式会社とカシオ計算機株式会社を株主とする、中小型ディスプレイの開発/製造/販売会社として設立された。
カシオ計算機より承継した中小型液晶ディスプレイ事業に特化。両者で共同開発を行っていた高品質且つ低コスト化が可能な有機ELディスプレイの早期事業化を目指している。