00-top2
華碩電脳(ASUS)は24日、マイクロソフト(MS)の新OS(基本ソフト)、Windows8(ウィンドウズ8)搭載のタブレット型パソコン、ノートPCなど6シリーズの新製品発表会を台北とニューヨークで同時開催した。タブレットPCは最低499米ドルと低価格、高スペックを打ち出しており、マイクロソフトの自社ブランドタブレット「サーフェス」への対抗や、アップル「iPad」シリーズへの改めての挑戦に期待が持たれる。25日付電子時報などが報じた。
一方ノートPC「ViboBook」は、入門機種の「S200」が、ディスプレイサイズ11.6インチ、インテルの低電圧プロセッサー「ペンティアム」を採用し、北米価格499米ドル、台湾では1万7,900台湾元(約5万円)と、現在発表されているタッチパネルノートPCの中で最も低価格だ。証券会社は、ViboBookシリーズ2機種の競争力の高さ、他社に先駆けての発売もあり、第4四半期の出荷台数が60万台以上に達して、ASUSはノートPC市場でさらにシェアを伸ばす可能性もあるとの見方を示した。



3機種発表されたタブレットPCは、着脱式キーボードに対応している「トランスフォーマー」タイプだ。そのうち、RT版「Vivo Tab RT TF600」は、ディスプレイに10.1インチのIPS(横電界)方式パネルを採用し、中央処理装置(CPU)にエヌビディアのクアッドコアプロセッサー「テグラ3」、また「Office 2013 RT Preview」を搭載してビジネスユースの利便性を高めた。販売価格はキーボード付きで599米ドルと、当初予定の799米ドルから一気に200米ドル引き下げた。先日、マイクロソフトが「サーフェス」の価格を499米ドル、キーボード付きで599米ドルと発表したことを受けて、ASUS内部で対策を検討したとみられる。
 「Vivo Tab TF810C」は、ディスプレイがIPS方式の11.6インチで、付属のワコムのタッチペンで入力精度が大幅に向上した。「Vivo Tab Smart ME400」は販売価格を499米ドルと、サーフェスに並んでウィンドウズ8搭載タブレットとしては最安値に抑えた。ディスプレイサイズは10.1インチ。黒、白、赤の3色だ。なお、両機種ともインテルのAtomプロセッサーを搭載している。
 業界関係者は、499米ドルの「Vivo Tab Smart」はスペックもサーフェスを上回っており、競争力は高いと分析。企業や従来のPCユーザーを獲得し、サーフェスに十分対抗できるとみている。その上で、ASUSはアップルの「iPad」に挑戦できる可能性が最も高いPCブランドだとの見方を示した。
 ただ、マイクロソフトはサーフェスに自社OSを搭載しているためライセンス料が不要で499米ドルでも十分利益が出るが、ライセンス料を上乗せせざるを得ないASUSが、低価格戦略で利益を確保できるかは観察が必要との指摘も出ている。
一方ノートPC「ViboBook」は、入門機種の「S200」が、ディスプレイサイズ11.6インチ、インテルの低電圧プロセッサー「ペンティアム」を採用し、北米価格499米ドル、台湾では1万7,900台湾元(約5万円)と、現在発表されているタッチパネルノートPCの中で最も低価格だ。証券会社は、ViboBookシリーズ2機種の競争力の高さ、他社に先駆けての発売もあり、第4四半期の出荷台数が60万台以上に達して、ASUSはノートPC市場でさらにシェアを伸ばす可能性もあるとの見方を示した。
 なお、世界で初めて前後両面にディスプレイ画面を搭載した注目の「太極(TAICHI)」は11月の発売予定で、販売価格は4万1,900~5万1,900元だ。