「タブレット(多機能携帯端末)のiPad mini(アイパッドミニ)は他のアップル製品に比べて利益率がとても低い」。米アップルのピーター・オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)は、今後は同社の利益率が悪化する懸念があるとの認識を示した。25日の7~9月期決算発表会で述べた。



 アップルは一人勝ちが続く携帯音楽プレーヤー市場において、最上位機種「iPodタッチ」を299ドルで売り続けてきた。タブレット市場では、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したタブレットが急増。アマゾン・ドット・コムが200ドルを切る製品を投入するなど、価格競争が激化し、アップルも「iPadミニ」を329ドルに設定した。

 オッペンハイマーCFOは「アップルは安い小型タブレットをつくったわけではない。フルスペックの小型タブレットをつくった」と説明した。だが、価格競争に巻き込まれている現状を露呈した形となった。