タブレット向けで、フィルム基板を採用した投影型静電容量方式タッチパネルが増加している。11月2日に発売されたAppleのiPad miniは、COPフィルムをベースとしたフィルム一枚方式(GF2)と呼ばれる新方式を採用している。
従来のフィルムセンサは、ガラスセンサと比較してローコスト、軽量性などの面で優位性があるものの、フィルム2枚にITOセンサを取り付ける方式が主流であったため透過率に課題があった。iPad miniに採用された方式は、フィルム1枚の両面にITOセンサを構成(DITO)しており、2枚方式よりも透過率が大幅に向上しているのが特長である。



一方、従来のiPadシリーズなどタブレット向けではガラスセンサの採用が主流であったが、ガラスの厚み・重みが課題とされてきた。透過率が向上したフィルム1枚方式は、ガラスセンサに対して薄さや軽量性が評価されている。
今後のタブレット市場では、フィルムセンサやカバー一体型、またコストを追求したガラスセンサなどが製品のセグメントによって使い分けられることが予測される。
また、一部では内蔵タイプのタッチパネルをタブレット向けに提案するパネルメーカーもある。競合が激化するタッチパネル市場において、外付けタッチパネルを生産する専業メーカーが生き残るためには、フィルム1枚方式やカバー一体型の開発が重要課題となってくるであろう。