自社の特許が侵害されたとしてサムスン電子が米アップルを訴えた訴訟で、19日に発表される米国際貿易委員会(ITC)の再審結果に注目が集まっている。

   サムスンはアップルが同社の特許4件を侵害したとして6月にITCに提訴したが、ITCは9月15日の予備判定で「アップルはサムスンの特許権を侵害していない」との判断を下した。

   8月にはカリフォルニア州連邦地裁の陪審員団が、アップルのデザイン特許を侵害したとしてサムスンに対し10億5000万ドル(約8520億円)の賠償を命じた。

   しかし、ITCは特許を侵害した製品に対する輸入禁止を命じる権限を持っており、ITCの最終判定が同地裁の賠償命令より経済的な影響力が大きい。


アップルに対する反撃を加えるためにも今回の勝利が必要なサムスンは、ITCに再審を申し立て、逆転を期す。

   先ごろアップルは台湾のスマートフォン(多機能携帯電話)メーカー、HTCと特許紛争を終えることで合意し、15日には米グーグルとも長期間にわたるスマートフォン特許紛争を終結させるための話し合いに入ったと明らかにした。

   だが、アップルとサムスンの訴訟にはこのような結論は出ないと予想される。

   サムスンのスマートフォン事業を総括するモバイル担当社長は先週、韓国メディアに対し、アップルとの特許問題について交渉する意思がないことを明言している。

   世界最大のスマートフォンメーカーとなったサムスンは、アップルの占有率が高い米国で今年7~9月期に28%の占有率を記録し、アップル(34%)に迫る勢いをみせている。

   そんな中、サムスンとアップルがITCで争うもう一つの特許関連訴訟の成り行きが注目される。

   サムスンを相手にアップルが起こした訴訟でITCは先月25日、サムスンのスマートフォンとタブレット型多機能端末がアップルのデザイン特許など合計4件を侵害したという判断を下した。

   このうち2件についてのITCの最終判定は来年初めに下される予定だ。