29日付工商時報によると、鴻海科技集団(フォックスコン)が中国家電2位の創維集団(スカイワース)、6位の海爾集団(ハイアール)と、60インチの大型テレビで提携交渉中だ。単なる組み立てではなく、ODM(相手先ブランドによる設計・製造)から販売まで提携範囲に含め、中国の通信キャリア大手と組んで低価格化を図る可能性もある。台湾の家電量販店大手2社は28日、32インチなど指定のテレビが無料となる通信契約セット販売を打ち出した。鴻海の販売モデルはサイズを問わず世界に広がるとの見方も出ている。
 鴻海内部の関係者は、スカイワースとは提携内容の詳細を詰めている段階で、ハイアールとの協議は近く結論が出ると明かした。



 市場調査会社、ディスプレイサーチの統計によると、中国液晶テレビ市場の首位はTCL集団で第3四半期に260万台を販売した。スカイワースは2位で240万台、3位の海信集団(ハイセンス)が200万台で迫る。液晶テレビの年間需要5,000万台のうち大型テレビは5%に満たないが、必ず押さえるべき「兵家必争の地」だ。鴻海のテレビ組み立ては広東省深?の龍華工場、山東省の煙台工場が中心だ。60インチテレビの中国出荷はまず2,000台ほど、年末時点で月間1万~2万台となり、来年急増すると見込まれる。現時点で月産能力は2万台以下だが、来年に10万~30万台に引き上げる。
 鴻海は中国で、傘下の3C(コンピューター、通信、家電)製品販売、賽博数碼広場(サイバーマート)、インターネット販売サイト、飛虎楽購でも大型テレビを販売する。
 鴻海製の60インチテレビは今月11日、中華電信や凱擘大頻(kbro)との2年以上の通信契約でわずか3万8,800台湾元(約11万円)で発売され、これまでに3万5,000台もの申し込みがあった。液晶パネルを生産する堺ディスプレイプロダクト(SDP、旧シャープディスプレイプロダクト)の第10世代工場(大阪府堺市)は設備稼働率が8割以上まで回復した。
 統一証券投資顧問の黎方国総経理は、60インチの大型テレビを通信契約とセット販売するのは前例がなく、中国、米国、欧州などに販売モデルが広がる可能性が高いとみている。携帯電話は同じ手法で販売台数が数億台から数十億台まで増えたと指摘した。デジタルテレビの年間需要は現在2億台だ。
 全国電子(eライフモール)は28日、kbroと台湾大頻(TWMブロードバンド)のインターネットプラン3年契約で、発光ダイオード(LED)をバックライトに採用した声宝(サンポ)の32インチ液晶テレビを2月末まで先着1,000人に0元で提供すると発表した。通常価格は1万2,900元だ。
 燦坤3Cの0元テレビは、明基電通(BenQ)、奇美(CHIMEI)、ビジオの3ブランド。ビジオの42インチLEDスマートテレビの場合、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)、台湾大哥大(タイワン・モバイル)、威宝電信(ビボテレコム)いずれかのネット使い放題と通話プラン月額1,358元の2年契約が条件だ。