必死のブランド戦略の裏には、ある“不都合な真実”が隠されている。

 「11月上旬に材料の投入が終わり、下旬からIGZOの生産ラインはほとんど動いていない」

 複数の業界関係者は、IGZOの主力生産拠点である亀山第2工場の惨状をこう明かす。

 理由は最大顧客のアップルからの受注が止まったこと。iPad向けに第1、第2四半期と、それぞれ200万台以上あった受注が、秋口から激減。10月に発売された廉価版のiPad miniにも需要を食われ、韓国LGディスプレイに調達先を大きく絞り込まれた。自社製スマホも別工場で手がけるため、作る商品がないのだ。

 あわてたシャープは、IGZOを搭載した高価な業務用ディスプレイの出荷計画を発表。しかし毎月1500台と少量で「生産能力の数パーセントにも満たない」(シャープ関係者)のが現実だ。

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