工商時報が外電を基に報じたところによると、EMS(電子機器受託製造サービス)世界最大手、鴻海科技集団(フォックスコン)は、昨年設立した中国・広西チワン族自治区の南寧科技園に50億人民元(約687億円)を追加投資し、タブレット型パソコンやスマートフォンの第2サテライト工場にする計画だ。追加投資の主目的は、同地を東南アジア諸国連合(ASEAN)市場へのアップル製品の供給拠点とすることとみられる。
郭台銘鴻海董事長は25日、南寧市にて彭清華同区党委員会書記と対談したとされる。鴻海は同市と投資協定を締結する予定で、▽タブレットPC▽スマートフォン▽サーバー▽全地球測位システム(GPS)▽クラウドコンピューティング設備──などを手掛ける見通しだ。2015年の売上高は300億人民元、従業員数は4万人に上ると予測されている。
 南寧市はベトナム国境から約160キロメートルに位置する中国と東南アジアを結ぶ交通の要所で、鴻海は同市を▽先進製品の製造▽商業、貿易▽物流──などの重要拠点に育てる計画を推進中だ。



追加投資について鴻海は、まず同区の幹部と面会し、今後の商機や提携機会があるかを検討しているにすぎないと説明。具体的な投資については明言を避けた。
 なお、鴻海は同市以外にも中国内陸部への投資を引き続き拡大するとみられている。
 鴻海は現在世界に100万人の従業員を抱え、世界戦略の目標として▽両地(中華圏および米国)での研究開発(R&D)▽三地区(中国を中心とし、アジア・米州・欧州のうちの少なくとも2地域)での設計・製造▽全世界で組み立て・出荷──を掲げている。iPhoneの生産拠点である河南工場では30万人体制で生産に当たっており、今年発売されたiPhone5は、米国本社を経由せず直接各国・地域へ出荷している。