1990年代後半、LCDを中心に開花した薄型ディスプレイ市場が「フレキシブルディスプレイ」によって新たな革新を感じさせる。「フレキシブルディスプレイ」とは、大前提は「割れるガラス基板の代わりに割れない柔軟材料の基板を用いるディスプレイだが、「薄くて、割れなくて、曲げられことで、従来のディスプレイとは全く異なり、デザイン 自由自在で、紙を代替することができる情報デ スプレイ」を総称する。ディスプレイ業界では以前からLCD、OLED、e-Paper技術をベースにしたフレキシブルディスプレイの開発に取り組んできたが、数年以内にはフレキシブルディスプレイ大前提の「割れない基板」を採用したディスプレイの発売が予測される。



某調査会社によるとフレキシブルディスプレイ市場は、2015年の11億ドルから2020年には420億ドルに成長し、薄型ディスプレイ市場全体の約16%を占めると予測される。また出荷量ベースでは、2015年の2,500万枚から2020年には8億枚レベルまで拡大され、市場全体の約13%まで急成長すると予測される。
フレキシブルディスプレイ市場は、現存するディスプレイ市場を代替するだけでなく、新しい形態のディスプレイ アプリケーション市場の創出と市場成長を牽引すると展望されている。代替市場は2015年の5億ドルから2020年の19億ドルレベルに、新規市場は2015年の6億ドルから2020年の22億ドルまで成長すると予測される。