アップルの第4世代iPad(アイパッド)の販売が想定を下回り、シャープがアイパッド用パネルの生産をほぼ停止していることが分かった。複数の関係者によると、より小型のiPad mini(アイパッドミニ)に需要が移り、9.7型画面の第4世代モデルは販売が伸び悩んでいるという。

アイパッド第4世代モデルは2012年11月に発売。シャープは亀山第2工場(三重県亀山市)で、酸化物半導体「IGZO」の技術を採用した液晶パネルを第4世代アイパッド向けに製造している。

関係筋によると、シャープは昨年末からアイパッド向けのラインの稼働を徐々に落としており、今年に入ってほとんど生産していないという。液晶パネルの需給調整の一環。アップルは手元の在庫パネルでアイパッドを生産しており、パネル発注を抑えているという。

亀山第2工場の稼働率は下期に50%を計画。大口顧客のアップル向けの出荷が止まれば計画達成は難しくなるが、シャープはテレビ用パネルを製造して同工場の稼働率を調整していく方針という。



第4世代アイパッド用パネルは、シャープのほか、LGディスプレー、サムスン電子も供給メーカー。別の関係筋によると、アップルはLGディスプレーへの注文も徐々に絞り込んでいる。年明けの季節要因も含めて、同社の1―3月のアイパッド用パネル生産は10―12月より落ち込む見通し。

アップルは昨年11月、7.9型画面のアイパッドミニも発売。アイパッドミニのパネル供給は、LGディスプレーと台湾の友達光電(AUオプトロニクス)とされている。

シャープの広報担当者はロイターの取材に対し、「個々の製品の稼働率は公表していない」コメント。アップルのコメントは得られていない。LGディスプレーとサムスン電子はコメントを控えた。