米NPD DisplaySearch 中小型FPD担当バイスプレジデントの早瀬宏氏は、第24回ディスプレイサーチフォーラムにおいて、2012年の携帯電話用FPD市場は出荷金額ベースで前年比25%増の220億ドルになるとの見通しを示した。「有機EL(OLED)がものすごい勢いで成長している」(早瀬氏)ことが理由にある。



ただし、出荷枚数ベースでは同4%減の16億3300万枚としており、米Appleの「iPhone5」待ちによる買い控えの
他、低価格用のSTN-LCDの減少が響いた。2013年以降の注目ポイントとしては、シャープのIGZO技術による商品戦略の行方、スマートフォン用パネルのさらなる大型化、音楽プレーヤやデジタルカメラなどのタブレット化を挙げた。特にスマホ用パネルの大型化については、「6型クラスのスマホも登場しているが、果たして本当に6型の需要が本格化するかが注目」(同氏)としている。