急速な市場の拡大に伴い、スマート・デバイスの製品形態が多様化している。従来のスマートフォン、タブレット端末、ノートPCという枠組みの間に、「ファブレット(Phablet)」や「ハイブリットPC(Hybrid PC)」という製品カテゴリが発生しつつある。
ファブレットとは、5”~7”前後のスクリーンを搭載した大型のスマートフォンであり、SAMSUNG GALAXY Note※などがその代表モデルとなっている。



AppleのiPhone5は、インセルタッチパネルを採用することで、軽薄化や狭額縁化を推し進めた。これに対し、競合他社のハイエンド・スマートフォンは、FHDへの高精細化や6.x”への大型化、さらに曲面OLEDディスプレイの採用などを検討している。
特に韓国の大手端末メーカーは、上記の特徴のラインナップを組合わせることで、iPhoneとの差別化を図り、シェアの拡大を進める見通しである。
デバイス面では、ペン入力デバイスや曲面ディスプレイが大きく伸長し、その材料などが注目される可能性がある。さらに、中国や台湾の端末メーカーもFHD端末や6.x”端末に取り組み、ファブレット・カテゴリの製品群を拡充する見通しである。

※ SAMSUNG GALAXY Noteは10.1”モデルなども存在することから、ファブレット・カテゴリだけでなく、同社のペン入力モバイル・デバイスの
総称となっている。