2013年1月30日に任天堂が2013年度第3四半期決算を発表、通期業績予想の修正を行った。同社の業績予想の修正に伴い、2012年の携帯ゲーム機市場が対前年比で縮小することが確定的となった。
2008年に5,000万台規模に成長した携帯ゲーム機市場は、2009年以降縮小が続いている。任天堂とソニーが次世代機種を投入した2011年は増加に転じ年間3,000万台規模まで回復したが、2012年は2,000万台規模にまで落ち込む見通しである。



任天堂は、2012年7月にLCDを4"クラスに大画面化した「ニンテンドー3DS LL」を投入したが、2012年通期のハードウェア販売台数は前年から縮小に転じた。ソフトウェア販売はハードウェアの普及台数の拡大に伴い拡大しているが、販売目標には届いていない。
携帯ゲーム機市場の苦戦が続く背景には、スマートフォン向けアプリなどデジタルコンテンツ市場の急激な拡大が大きく影響している。こうした状況を受け、保守的な傾向の強かった任天堂も対策を打ち始めた。同社は、携帯ゲーム機と据置ゲーム機のアーキテクチャを統合するプロジェクトによりソフトウェア開発環境の改善を目指す他、2012年下半期からソフトのダウンロード販売を開始するなど、競合他社に対し遅れが見られていた開発体制の見直しを進めている。

スマートフォン市場の台頭により、デジカメやナビゲーションなどの機能統合が進む中で、携帯ゲーム機端末が挽回を見せるのか、今後の任天堂の動向が注目される。