継続的な世界景気低迷によりTVの需要が停滞しているが、低価格TVへのニーズは依然として高い。TV市場の主要メーカーが2012年から低価格直下型LED LCDTVラインナップで勝負し、市場の反応は成功したと判断されている。これを追う他のブランドは主要メーカーの動向には敏感なため、低価格直下型TVは今後の市場で規模を拡大していくと予測される。
この変化はBLU業界にとり脅威要因と言わざるを得ない。特に導光板業界では、市場成長を続けていただけに打撃が大きい。この環境変化が導光板の今後の需要を停滞させると予測される。供給が十分な状況なので価格は下落し続けると見られ、これに伴って市場規模は下向傾向に転じると見られる。



エッジ型が40インチ中級以上のプレミアム製品に主にポジショニングすると見られ、業界では60インチ以上に分類される超大型TV市場の成長を期待している。そのため押出業界は再び拡散板製造へのライン転換が活発化している。
断面レンチキュラー導光板は市場に定着した。輝度特性に優れローカルディミングが可能という面で市場拡大が容易であ! り、なによりも外観特性が良く、全般的に歩留り向上にも有利だ。
今年まで3mm厚の製品が主に使われたが、来年にはより薄い製品を採用するための準備が進んでいる。
2013年は導光板材料面でも変化が予想される。光学特性が悪く不適合と考えられていたMSがPMMAを一定部分代替出来ると予測されるためだ。MSの利点である耐湿性、熱耐久性に集中し、様々な使用環境でより信頼性の高いエッジ型TVを検討すると考えられる。
材料面においても従来認識を覆す革新の動きが出ている。