smk
SMKは、上下電極をガラスで構成する静電容量式タッチパネル(投影型、相互容量式)で、センサ部の形成に印刷方式を導入した新製品を開発した。同社では、これまでにもフィルム・ガラス型のタッチパネルなどでは印刷方式を用いてきたが、ガラス・ガラス型のタッチパネルに適用するのは今回が初めて。開発したタッチパネルは、フィルムを使わないため、偏光板を貼り合わせても虹模様が発生しないこと、印刷方式により、フォトリソグラフィを使う場合に比べて生産コストを低減できることが特徴だ。



 今回の製品は、カーナビやセンター・コントロール部など車載用に開発した。直射日光の影響を受けやすい環境で使う車載用タッチパネルは、反射の低減が求められる。今回の製品は、反射防止フィルムを貼り合わせれば、反射率を1.5%程度まで低減できるという。自動車の電装品メーカー向けに販売していく計画で、いわゆるライン純正に対応する。

 入力点数は最大10点。フリック操作やドラッグ&ドロップ入力が可能。大きさは10型まで対応できる。透過率は90%(最大値)。使用温度範囲は-30℃~+85℃、保存温度は-40℃~+95℃である。量産工場はフィリピンを予定しており、生産能力は6型換算で10万個/月。センサ部はシルクスクリーン法で印刷する。