ガソリン・ディーゼル車に加えてEV(※1)/HEV(※2)など環境対応車の市場が拡大している。
また、EV/HEVのみならず、ガソリン・ディーゼルなどの内燃機関でも低燃費・低公害対応を目的とした排気ガスや二酸化炭素を低減させるための開発が進められている。
環境対応車では、車載電装部品の省電力化に向けた開発も加速している。その中でも、ヘッドライトは外装部品として自動車の顔とも言うべき前面に装着される部品であり、LED化することによる訴求効果が大きい。
LEDヘッドライトは、ハロゲンランプや高輝度放電ランプ(HID)と比べて大幅な省電力化を実現しており、省電力化による低燃費化が期待されている。



自動車ランプメーカーはLEDヘッドライトの開発を進めているが、既存の主要光源であるハロゲンランプと比べて部品コストが高価であることから、採用車種が高級車種に限定されている。しかしながら、LEDの発光効率向上に伴いLEDヘッドランプの低価格化が進み、徐々にではあるが小型車への採用も開始されている。小型車など幅広い車種で採用が進み、LEDヘッドランプは普及期へ移行する見通しである。
照明、液晶バックライト、車載用とLEDの応用分野は拡大していく見通しである。 

※1 EV :Electric Vehicle、電気自動車の略称
※2 HEV :Hybrid Electric Vehicle、 ハイブリッド電気自動車の略称