縮小が続く携帯ゲーム機市場において、ソニーが不振に喘いでいる。
ソニーは、2004年末にPlaystation Portable(以下PSP)を投入して携帯ゲーム機市場に参入した。以降、任天堂と共に市場を牽引してきたが、2011年に両社が投入した次世代機の販売で、ソニーは任天堂に大きく水をあけられた。
5”AM-OLED(有機EL)を搭載したPlaystation Vita(以下PS Vita)は、高画質・高性能を特色として打ち出したが、顧客訴求には至らず発売当初から出荷台数が伸び悩んでいる。単にOLEDを搭載したからといって先進性がアピールできているわけでは無い。



ソニーは販売をてこ入れするために、2月18日に発表されたPS Vitaの値下げを発表した。ニンテンドー3DSが発売から約半年で値下げに踏み切ったことにより販売台数を大きく伸ばした経緯があり、ソニーも値下げによる販売台数の底上げを期待している模様である。
しかし、ハードウェアの価格以外でPS Vitaの問題となっているのが、ゲームソフトの不足である。
PS Vita向けのソフト開発はハードの高性能化に伴う開発コストの高騰もあって敬遠されがちであり、ゲームソフトメーカーの開発は3DS向けに集中している。
PS Vitaは、据置ゲーム市場でトップに立つPlaystation 3との連動性を前面に押し出しているが、現状ではシナジーが得られているとは言い難い状況にある。
近日発表が期待されるPlaystationの次世代機は4K対応が噂されるなど、さらに高機能化が図られる見込みである。これらハードウェアの高機能化、価格設定、機器同士の連動性などのバランスを取って、ゲームソフトメーカー
とユーザーの関心をどれだけ集めることができるのか、ソニーのゲーム開発の舵取りが注目される。