シャープが策定中の中期経営計画に、鴻海精密工業からの資本増強を盛り込まない方向で調整していることがわかった。また、中期計画の策定は、鴻海との交渉期限の3月末までに間に合わず、来年度に入ってから公表する見込み。複数の関係筋が明らかにした。

鴻海からの出資の払い込み期限は3月26日。昨年3月の基本合意では、鴻海が総額669億円を出資して9.9%の筆頭株主になる予定だったが、両社の協議はこう着状態に陥ったまま、交渉期限が近付いている。



シャープは、昨年9月に取引銀行に提出した経営再建計画は鴻海の出資を前提としない方針で策定した。2012年12月末の自己資本比率は9.6%まで低下しており、来年度からの中期経営計画では資本増強が重要課題。だが、関係筋によると、シャープと取引銀行は、次回の中期計画でも、鴻海からの出資を前提とせずに調整していくことで一致した。

また関係筋によると、来年度からの中期経営計画は、鴻海との出資交渉期限の3月末までに取りまとめるのは難しい情勢。資本増強の方針だけでなく、事業計画を盛り込んだうえで、来年度の早い段階での公表を目指している。