2012年の国内直管形LEDランプ需要は、YOY2倍強となる1,000万本を超える規模となった。省エネ対策を進めるオフィスや公共施設向けを中心に、2013年も引き続き高成長が見込まれている。
直管形LEDランプには、レトロフィットタイプ(G13形)と新口金タイプ(L形)がある。レトロフィットタイプは既存の口金が活用できるが、新口金タイプは器具を交換するか、リニューアルキットを利用する必要がある。
2011年時点ではコストや交換の際の手間などで分があるレトロフィットタイプが9割以上を占めていたが、ここに来て新口金タイプの需要が拡大している。



新口金タイプの需要が伸長している要因は、2012年7月に経済産業省により公表された「直管型LEDランプを専用に使用する灯具に対する技術基準要求について」で交換時の安全性に対する指導がなされたことで、安全面で分がある新口金タイプを選択するユーザーが増加したことにある。また、新口金タイプを推進するパナソニックや東芝ライテックといった大手照明メーカーが中~大手ゼネコンに対して積極的にプロモーションを行ったことも増加の要因の一つと言える。
新口金タイプの攻勢を受けるレトロフィットタイプであるが、2013年に入ってからも国内異業種や海外企業の新規参入が続いており、レトロフィットタイプと新口金タイプのどちらが主流となるのか、今後の需要動向が注目される。