中国ReneSolaは2月26日、日本の太陽光発電市場に本格参入すると発表した。日本市場向けとして、セルの四つ角を削らない正方形のフルスクエア単結晶Siモジュールと多結晶Siモジュール「Virtus II」を展開していく。これまで日本市場においてはファンドリーを手掛けていたが、今回自社ブランドでモジュールの販売を行うことにした。
Virtus IIは、Si鋳造方法と処理工程の向上により、結晶方向と結晶サイズが第1世代の「Virtus」より均一化。結晶欠陥密度も低減している。



また、多結晶SiのVirtusIIは、単結晶Siモジュールと比較して光誘起劣化(LID)が低い他、セルからモジュールへの電力損失(CTMロス)も低減している。さらに、独TUV RheinlandからPID(電圧誘起出力低下)フリー認証も受けている。「日本市場に対しては、主に住宅販売に注力し、アフターメンテナンス、動産総合保険、10年間のシステム保証など各種サービスの充実を図る」(レネソーラ・ジャパン 副社長 遠藤仁則氏)。2013年の出荷目標としては150MWを掲げており、「3年後に日本市場において10%のシェア獲得を目指す」(同 社長 黄頌徳氏)とした。