米アップルは6日、日本で電子書籍の販売を始めると正式発表した。講談社や角川グループホールディングス、幻冬舎などの作品を自社のタブレット(多機能携帯端末)「iPad」などに配信する。音楽配信サイト「iTunesストア」で楽曲を購入するのに近い簡便な手順を導入し、使い勝手のよさで米アマゾン・ドット・コムなど先行する電子書店に対抗する。
 「iブックストア」の名称で同日、電子書店を開いた。アップルが有料の電子書籍販売を始めるのは日本が51カ国目。同社の電子書籍閲覧アプリ(応用ソフト)の利用者は延べ1億3千万人いるという。
 日本でも新刊本も含めて文芸書やコミック数万点をそろえた。同社のiPadは国内タブレット市場で約6割のシェアを持っており、その強みを生かして利用者獲得につなげる。

アップルの電子書籍サービス、さっそく試す