シャープは18日、米半導体大手クアルコムを引受先とする第三者割当増資について、2回目の払い込み(約50億円)が当初予定の29日に受けられなくなったと発表した。払い込みの条件にしていた次世代ディスプレーの量産技術の確立に「メドが立っていないため」(広報)。今後は6月30日を期限に出資協議を続ける。
 同社は昨年12月にクアルコムと資本・業務提携した。シャープが合計100億円の出資を2回に分けて受け入れる内容で、1回目は昨年12月に実行した。
 2回目の払い込みは2012年10月~13年3月期の営業黒字や純資産額なども条件で、同社広報は「業績、財務面での条件は達成する見通し」と説明している。
 シャープは財務改善が急務で、今月には韓国サムスン電子を引受先とする約100億円の第三者割当増資を発表した。一方、電子機器の受託製造サービス(EMS)最大手の台湾・鴻海精密工業との出資交渉は難航している。