タブレット型パソコン市場で高い人気を誇るアップル「iPad mini」の次世代機種が今年下半期に、グーグルと華碩電脳(ASUS)のダブルブランド「ネクサス7」の次世代機種が第2四半期に発売されると観測されており、7インチが同市場で主流となる勢いだ。台湾の関連サプライチェーンに大きな変更はないもようで、新たな需要の波が起こることで引き続き業績への恩恵が期待される。18日付経済日報が報じた。
「iPad mini」の次世代機種登場は、市場調査会社、ディスプレイサーチのアナリスト、ポール・セメンザ氏の予測によると、第3四半期または第4四半期とみられる。既存のiPad miniの出荷台数は第1、第2四半期ともに1,200万台の水準で推移して、第3四半期の新機種発売で需要をさらに掘り起こせるとみられる。



 証券会社によると、新iPad miniの販売価格は329米ドル。組み立ては引き続き鴻海精密工業と和碩聯合科技(ペガトロン)が担当し、第2四半期から出荷を開始、第3四半期に大きく量を拡大させる見通しだ。このほか筐体(きょうたい)は可成科技(キャッチャー・テクノロジー)と鎧勝(ケーステック)が、バッテリーモジュールは新普科技(シンプロ・テクノロジー)と順達科技(ダイナパック)が担当するとみられる。
 セメンザ氏によると、新iPad miniは既存機種では採用されなかったRetina(レティナ)ディスプレイが搭載される。解像度は2,048?1,536ピクセルで324ppiに上り、既存機種の1,024?768ピクセル、163ppiから大幅に向上する。ただ、レティナデイスプレイは重さと厚さが問題で、既存機種での7.2ミリメートルの厚さを実現できるかが課題になると指摘した。
 なお、パネル供給メーカーについては、▽ジャパンディスプレイ(JDI)▽シャープ▽LGディスプレイ(LGD)▽友達光電(AUO)──が受注を狙っていると説明。JDIはスマートフォン向けに注力してiPhone5などに供給してきたが、タブレットPC市場への参入を視野に入れていると述べ、高解像度技術を持つJDIやLGDが優勢との見方を示した。
 「ネクサス7」の次世代機種は、アジアのサプライチェーンの情報によると、新iPad miniに先んじるべく第2四半期末に発売されるとみられる。新「ネクサス7」は、液晶パネルの解像度が、既存の1,280?800ピクセル・216ppiから、1,920?1,200ピクセル・323ppiに向上するとされる。広達電脳(クアンタ・コンピューター)が受託生産を、巨騰国際控股(JT)が筐体を手掛けるとみられ、今年通年の出荷台数は既存機種と合わせ1,000万台を目指す。