韓国の第一毛織は「ドイツのディスプレイ企業Novaled AG(ノヴァエルイディ)買収を検討中」とし、「未だその内容については確定されていないが、具体的な進捗状況が決定され次第、または、1カ月以内には再発表する」と明らかにした。
第一毛織のNovaled AG買収検討は、サムスン電子事業と密接な関連がある。Novaled AGが電力効率が高い多用途OLEDを開発し、500件以上の関連特許を保有しており、特に高効率の白色OLED関連基盤技術をサムスン電子が採用しているからだ。サムスングループは、サムスンベンチャー投資(SVIC)を通じてNovaled AG株式の10%程度を保有している。



最近、電子材料分野事業を本格化している第一毛織のグローバル事業拡大も買収検討の重要な背景となっている。昨年第4四半期に、前年同期比4.1%増となる4,007億ウォンの売上を記録した第一毛織電子材料事業部の売上高は、第2四半期から本格的な成長を見せていくものと予想される。第1四半期末に量産に入ったOLED材料、電子輸送層(ETL: electron transportlayer)が第2四半期に拡大される見通しも含まれる。
一方、第一毛織の買収検討に先立ち、斗山(トゥサン)グループもNovaled AG買収の意思を明らかにしている。