スマートフォンの出荷増を背景に、2012年下期にLTPSパネルの生産能力が大幅に増強された。そのため、2012年Q4のLTPS生産量は、パネルアウトプットベースでQOQ+57%の拡大となった。
しかし、2013年Q1に入り北米のスマートフォンメーカーがパネル調達を大幅に減少させたため、多くのLTPS生産ラインに空きが生じる事態となった。
LTPSパネルの生産能力を余らせたパネルメーカーは、生産ラインを埋めるべく付加価値を訴求できるフルHDモジュールの拡販に注力している。フルHDモジュールの供給拡大により、今後様々なスマートフォンメーカーからフルHDモジュールを搭載した端末がリリースされる見通しである。
フルHDモジュールは急速に普及拡大を遂げており、台湾パネルメーカーも量産対応を進めている。アレイ工程の生産歩留りやドライバーICの供給など多くの問題が存在するが、2013年下期にはフルHDの規格品が登場し、フルHDの市場が急速に広がる可能性がある。