19日付日本経済新聞によると、シャープは節電性能が優れた中小型の液晶パネルを今年夏からサムスン電子に供給するという。
サムスン電子は先月、シャープの大株主になったことを受け、大型のテレビ用パネルだけでなく、中小型のノートパソコン用パネルもシャープから供給を受けることになった。今回シャープが供給するのは、酸化物半導体を利用した11.6型の「IGZO(イグゾー)」で、サムスン電子のノートパソコンに搭載される。同製品はこれまでにシャープのスマートフォン(多機能携帯電話端末)とタブレット端末、アップルのタブレット端末「iPad」に採用されている。
サムスン電子は先月末、シャープに104億円を投資し、株式の3.04%を保有する5位株主になった。
サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は、今年に入り5回も日本を訪問するなど、日本企業との事業協力を重視している。シャープの経営陣とも数回会った。業界ではサムスンがシャープの株式を追加取得し、協力をさらに強化する可能性もあるとみている。