シャープの片山幹雄会長が退任を検討していることが5日分かった。相談役や特別顧問といった社長経験者らが就く役職も廃止する方向。奥田隆司社長に権限を集中し、経営再建を加速させる狙いがあるとみられる。
 片山会長は2007年からの社長時代、以前からの液晶事業への経営資源集中路線を継承し、事業を拡大した。だが、12年に業績悪化を受けて代表権のない会長に退く。12年夏からは液晶事業を担当し、米クアルコムや韓国サムスン電子との資本・業務提携を主導したが、経営責任を明確化する。
 電機業界では、社長時代にテレビ事業への大型投資や三洋電機買収を進めたパナソニックの大坪文雄会長が、6月末に就任1年で特別顧問に退く予定。異例の退任劇が続くことになる。