韓国は液晶パネル大国だ。2000年代半ば以降、10年近くにわたり、世界の液晶パネル市場で首位に立っていたのは、サムスン電子かLGディスプレーだった。両社による液晶パネルの輸出額は今年30兆ウォン(約2兆1700億円)を超える見通しだ。

 しかし、その内情を見ると、依然として「砂上の楼閣」だ。サムスン電子、LGディスプレーが生産する液晶パネルの国産化率は70%に届かない。特に一部の重要部品は国産化率がゼロのケースも多い。例えば、液晶は独メルク、日本のチッソなどから全量輸入している。液晶を覆うガラス基板の前後に貼り付ける偏光板は富士フイルム、コニカなど日本企業に頼っている。

 韓国ディスプレー産業協会のチェ・ヨンデ常務は「韓国は15年遅れで液晶パネル産業に参入し、日本に追い付いたが、素材・部品の競争力ではまだ開きが大きい」と指摘した。



 韓国が10年以上にわたり世界首位を守っている造船分野の重要技術も不足している。韓国の造船会社が今後の成長分野と位置付ける海洋プラントの場合、石油掘削船に搭載するドリリングパッケージはノルウェーと米国からの輸入だ。ドリリングパッケージの価格は1億ドル(約80億円)に達する。石油掘削船1隻の価格が5億-10億ドル(400億-800億円)だということを考えると、その10-20%が外国企業からの輸入に充てられている計算だ。

 韓国企業はこれまで製造技術を中心に、組み立て、完成品分野で世界市場を急速に拡大してきたが、産業の根の部分に当たるハイテク素材・部品の競争力は大きく後れを取っている。

 韓国政府は2000年代初めから素材・部品の海外依存から脱却するため、特別法まで制定して支援を行ってきた。01年から約2兆ウォン(約1450億円)を投じ、部品の国産化率を高めてきたことも事実だ。世界市場を狙う部品メーカーも増えている。しかし、ハイテク素材、部品の競争力は依然として弱い。

 世界5位に浮上した自動車産業も例外ではない。自動車の機械部品の国産化率は98%に達するが、変速機、エンジンなどの機械装置に使われるベアリングの大半はドイツ、日本の企業から輸入している。自動車の電子装置の国産化率も低い。業界関係者は「自動車1台の電子装置に使われる半導体は250-400個程度だが、韓国で開発された半導体は3-4%にすぎず、残りはドイツ、米国、日本から輸入している」と説明した。