透明電極は、可視光線領域での高い光透過度(85%以上)と低い比抵抗(1×10-3 Ω-㎝以下)を両立する酸化物系 Degenerate半導体電極を総称する。透明電極は光の透過や導電を同時に必要とするフラットパネルディスプレイ、太陽電池、タッチパネル、透明トランジスターの 電極として採用されているIT技術の重要材料で、従来、スパッタプロセスによるITO(SnO2-doped In2O3)が主に使われている。
最近は、フレキシブルディスプレイ、太陽電池と電子素子などのフレキシブル光電子技術の急激な発展で、従来のガラス基板を用いないでフレキシブル基板上に製作出来るフレキシブル透明電極技術への関心が高い。従来のITO電極の場合、基板は曲げに対特性が劣り、代替できる高分子透明電極、CNT、グラフェン、銀ベースの透明電極などが提案されている。



透明電極の活用は、ディスプレイ分野ではLCD、OLED、PDP、透明ディスプレイの電極材料として、タッチパネルでは、抵抗膜、静電容量方式タッチセンサとして採用されている。また、薄膜型太陽電池ではa-Si、CIGS、CdTe、 色素増感型(DSSC)に電極として用いられる。
透明電極市場全体では2012年の19億ドルから2020年には51億ドル規模に成長すると見られ、市場規模ではディスプレイとタッチセンサ市場が最大の市場規模となっている。
ディスプレイ市場では2019年、フレキシブルディスプレイがディスプレイ市場全体の11%まで増加するため。次世代透明電極がITOと酸化物透明電極を代替すると見られる。
2020年の酸化物代替透明電極は全体の約8%となり、銀を応用した材料やカーボンナノチューブが最も有力な候補になると見られる。
タッチセンサはディスプレイに比べ、製造コスト面からみて次世代透明電極の参入が比較的容易な市場だ。しかし、タッチセンサに 採用された次世代透明電極は2020年まで透明電極市場全体の10%までは満たない見られる。その理由はITOの代替には、低価格生産技術でのITO同一レベル特性が求められるためであり、さらに、大手メーカーとの協業になる。まだ、技術的にITOに類似した特性を持って大量生産が可能な次世代電極は発表されていないが、フレキシブルディスプレイ市場が予想より早く進展すれば、次世代透明電極のITO代替速度はより速くなると予想される。