5月30日付の『ウォール・ストリート・ジャーナル中国語版』は、米アップル(Apple)が製品の生産委託で、リスク分散を目的にEMS(電子機器受託生産)世界最大手の台湾フォックスコン(FOXCONN=鴻海精密=ホンハイ)に対する発注比率を減らす一方、台湾ペガトロン(Pegatron=和碩)を重用し始めていると報じた。
 同紙は、2013年の投入がうわさされるアップルのスマートフォン「iPhone」の低価格モデルを、ペガトロンが受注したと伝えた。さらに、フォックスコンに対する発注比率を下げた理由として、同社に委託した「iPhone 5」の生産で筐体や機能の不良が発生したことや、部品の調達でフォックスコンがアップルに通知せず部品の調達先を変更したことなどを挙げている。