「パナソニック、周囲の期待に比べ津賀改革が遅れてしまっている? 阻む内なる力学」の中で引用した日経の記事で津賀社長が49の事業部すべてを訪問することを決めたと書かれていました。
津賀は4月から49の事業部すべてを訪問することを決め、全国を飛び回っている。現場でのあいさつでは、必ず「3社の融合の大切さ」を説いている。しかし、いつまで「融和」を唱え続けなければならないのだろう。創業者が指揮するサムスンなどライバル企業はトップダウン。経営スピードは段違いに速く、いつまでも差は縮まらない。

社長が現場を回るということをポジティブにとらえる向きもあると思いますが、管 理人としては首をかしげますね。
「社長って、そんなに暇なの?」と思ってしまいます。特に改革の旗を振ってい る社長にとって、個々の現場を回る時間がもったいないと思わないのでしょうか? それとも現場で直に面と向かって話をしないと社長の思いが通じないものなので しょうか?
 または現場のほうから社長を含めた幹部にアピールする能力が乏しいのでしょう か? そんなに上意下達が難しい会社?だとしたら寂しいですね。



現場を回る時間があるなら、どちらかというとお客様や潜在的な顧客候補先、ま たは技術提携先なんかを訪問すべきじゃないのでしょうか? 新規ビジネスやビジネスモデルを創出する作業に時間を費やすべきで、社内への 意思の浸透は少ない労力で進めるのが本当ではないでしょうか? 
グローバル企業という割になんとなくスマートさに欠けると思うのは管理人の思 い過ごしでしょうか?