テレビの電源を入れると放送番組とインターネットのサイトなどが画面に一緒に表示されるのは、関係業界で定めた技術ルールに違反するとして、民放各局がパナソニックの新型テレビのCM放映を拒否していることが6日、分かった。大手広告主のCMを各局が流さないのは異例。
 放送関係者らによると、問題のテレビは4月発売の「スマートビエラ」シリーズ。テレビをつけると放送中の番組の下と右にサイトやネット動画などが並び、リモコン操作で簡単にアクセスできるようにする機能がある。しかし家電メーカーや放送局でつくる電波産業会の運用規定は、視聴者が番組とネット情報を混同しないような表示方法を推奨。放送局が共同で策定したガイドラインは「テレビ起動時、テレビ映像を画面全体に表示するのが望ましい」と明記している。パナソニックは「スマートテレビは新しい分野のサービスで放送、通信の新たなルールづくりが進められている段階にある。コメントは差し控えたい」とコメントした。