光学式タッチパネルは、赤外線やカメラを用いて座標を検出、入力を感知するタッチパネル方式である。光学方式は従来シングルタッチが基本だったが、最近はマルチタッチ対応が進んでいる。現状では、赤外線方式は10点タッチ、カメラ方式は5点タッチまでカバーしている。投影型静電容量と比較すると操作性や信頼性の面で課題があるが、価格面で優位性を発揮している。
光学方式は、主にATMなどの産業機器や電子黒板、デジタルサイネージなど大画面スクリーンを搭載した端末で採用されている。E-Book端末などで採用実績があるが、太陽光により誤作動が起こりやすいという点から携帯端末には適していない。
PC端末では投影型静電容量の採用が進みつつあるが、大型サイズのモニター向けやAIO(All In One) PC向けでは光学方式が一定の需要を保っていく見通しである。