ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは8月14日、2013年上半期の家電およびIT市場の国内販売動向を発表した。家電小売市場は、6月に家電量販店の売上高がアナログ停波以来、約2年ぶりに前年を上回ったほか、主要品目の平均価格が下げ止まりの傾向にあるなど、下半期に向けて回復の兆しが見られたという。しかしながら、2013年通年の市場規模としては前年をわずかに下回ると見込んでいる。

 2013年上半期の薄型テレビは、前年比33%減の320万台だった。「エコポイント制度、アナログ放送停波に伴う特需の反動がいまだに大きく、厳しい状況が続いている」(GfK)。しかし、下落が続いていた平均価格は5万6500円と前年上半期から13%上昇したほか、50V型以上の数量構成比は2012年通年の5%から8%へと拡大。中でも新製品が相次いで投入された4Kテレビが拡大の一端を担ったという。

「50インチ以上における4Kテレビの数量構成比は年始では1%に満たなかったが、6月には7%となった。売り場特設・製品説明会といった大々的な展示・訴求が奏功したといえる」(同社)。
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 Blu-ray Disc/DVD製品は20%減の273万台だった。数量ベースで市場の約半数を占めるBDレコーダーは、USB外付けHDD録画に対応したテレビの増加と、テレビ同様の特需の反動から、前年比33%減の130万台となった。BDレコーダーの平均価格は、内蔵HDDの大容量化や複数のチューナーを搭載した製品の増加など高価格帯の構成比が拡大した結果、4万7000円と前年から2%上昇している。

 ポータブルメディアプレーヤーやデジタルビデオカメラはそれぞれ数量前年比18%減、13%減と縮小。GfKでは、スマートフォン普及の影響と見ているが、一方でICレコーダーは同3%増とプラス成長を維持した。「ビジネスやお稽古など、利用目的やシーン上、スマートフォンを使用しづらい場面があることも背景にあると想定される」。ヘッドフォン/ヘッドセットは数量ベースでは前年比3%減となったものの、平均価格の上昇により金額ベースでは同4%増となった。