有機ELは自発光素子であり、バックライトが不要で、広い視野角、速い応答速度、低消費電力などの優れた特性を持っており、次世代ディスプレイとして動向を注視されています。
 特に、2013年初、LGが平面55型有機ELテレビを世界で初めて発売し、4月には55型曲面有機ELテレビを発売し、Samsungも最近、55型曲面有機ELテレビを発売し、有機ELテレビメーカーの熾烈な技術競争が繰り広げられそうです。
 この情勢から、有機ELテレビが来年から本格的に開花すると予測され、今後、有機ELテレビがLCD領域に拡大される可能性と、有機ELの量産技術が話題として浮上しています。
有機EL製造プロセスのTFTバックプレーン、カラーパターニング、封止、駆動回路などの分野での研究開発が活発する中で、AM有機ELディスプレイの駆動TFTでのスレショルド電圧(Vth、Threshold Voltage)や電圧降下(IR-drop)による輝度低下に問題があり、これを解決するための補償回路の開発が活発化しています。
 
有機ELは電流駆動素子として電流変化による輝度特性が敏感に変化するが、AM有機ELディスプレイの各画素回路の駆動TFTが互いに異なるスレショルド電圧を持つ可能性があるため、ディスプレイパネル輝度の均一性低下をもたらすことになります。さらに、電源電圧線(VDD)が各画素回路を通すことにより、電圧降下が発生し、パネルの下端になるほど、画素輝度が低下する問題があり、これに対する補償が求められます。
このような回路技術が有機ELの一つの解決すべき技術課題として注目されています。