Tablet demand
米調査会社のIDCは11日、2013年10~12月期にタブレット(多機能携帯端末)の世界出荷台数がパソコンを初めて上回るとの予測を発表した。年末商戦でタブレットの販売が盛り上がる一方、パソコンは買い控えの傾向が続くためだ。通年でも15年に逆転する見通しで、パソコン関連企業の逆風が強まりそうだ。  
IDCによると、12年10~12月期のパソコン出荷台数は9000万台近くに達し、タブレットを3500万台以上引き離していた。だが、13年に入ってパソコンは2ケタ減が続き、タブレットは4~6月期に前年同期比6割近く増えるなど市場が急拡大している。10~12月期に初の逆転が起きる見込みだ。  

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パソコン、タブレット、スマートフォン(スマホ)を合算した「スマート・コネクテッド・デバイス」の出荷台数に占めるパソコンの割合は、12年の29%から15年に15%まで低下する見通し。タブレットは12%から16%に上昇、15年に逆転するとみる。この間、スマホは59%から69%に上昇し、ネット接続機器の主役の座を固める。 
 タブレットでは米アップルや半導体大手の米クアルコムが主導権を握り、米マイクロソフト(MS)や半導体最大手の米インテルは劣勢だ。MSは今月23日にタブレットの新製品を発表。インテルも11日にタブレット用の新MPU(超小型演算処理装置)「アトムZ3000」を発表し、巻き返しを図る。