現在「白色LED」と呼ばれているLEDは、実際に白色光を発しているのではない。赤色・青色・緑色(RGB)LEDの光の組み合わせや、青色LEDと黄色蛍光体の組み合わせによって白色光を作り出している。米University of Utah(ユタ大学)の研究チームは、ポリマー半導体の発光色を調整する方法を発見した。同研究チームは、本物の白色光を発する有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)の実現を目指している。
同技術は、有機半導体のポリマー結合にプラチナ原子を挿入する。University of UtahのZ.Valy Vardeny教授は、EE Timesの電話インタビューに対して、「合成プロセスを使って、ポリマー結合にプラチナ原子を挿入した。プラチナ原子の間隔を変えることで、発光色を調整できる」と説明した。同研究チームでは、プラチナ原子を異なった間隔で挿入したポリマーを作成し、それらをまとめることで、1つの材料から白色光を作り出すことを目標としている。

この研究の詳細資料は、Scientific Reportsから無料でダウンロード(英語)できる。

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