フォックスコンがインドネシアに交渉チームを派遣し、現地政府やメーカーとの実務交渉に入っていることが現地情報筋から伝わった。フォックスコンは、今後5年間で100億ドルを投資、スマートフォン、タブレットなど様々な電子機器製造拠点を構築する計画だが、最大の生産拠点である中国では賃金の引き上げなどで事業環境が悪化し、労働者の自殺に続いて労組が設立されるなど労働問題の深刻さが増したため、生産拠点の移動を模索してきたと伝えられている。
現在フォックスコンは、インドネシア携帯端末販売大手のErajaya Swasembada(エラジャヤ・スワセムバダ)社との提携を交渉中であることが分かった。エラジャヤはインドネシアの携帯電話市場占有率トップの30%を有しており、ノキア、ブラックベリー、サムスンなどの携帯電話販売に加えて、中国と香港で委託生産した自社ブランドの携帯電話も行っている。
フォックスコンが、インドネシア西ジャワ州ブカシ県のジャバ ベカ工業団地などに大規模な敷地提供を期待していることも明らかになっているが、同社は、「インドネシアへの技術提供によって、産業発展と経済成長率上昇に寄与する」とコメントしている。
にほんブログ村 ニュースブログ ITニュースへ
にほんブログ村