ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、アップルは廉価版スマートフォン、iPhone5cの発注を和碩聯合科技(ペガトロン)に対して2割弱、鴻海精密工業には3分の1削減した。iPhone5sが販売好調の一方、iPhone5cは従来予想より200米ドル以上は高く、ターゲットとしていた中国など新興市場での販売が不振なためとみられる。17日付自由時報などが報じた。
ペガトロンの秋林炭広報担当は16日、特定の顧客や製品についてコメントを発表できないと説明した。しかし、9月売上高は前月比75%増の1,168億台湾元(約3,900億円)で過去最高となった上、新製品の出荷の遅れから10月も1,000億元台を維持できる見通しで、第4四半期は好調だと述べた。アップルは22日に新製品発表会を控えている。
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 鴻海は公式には「ノーコメント」だった。しかしウォール・ストリート・ジャーナルによると、同社で管理職を務める人物が、アップルからの受注削減により、鴻海はiPhone5c生産のための従業員の新規募集を停止したと話している。
 アナリストによると、ペガトロンはiPhone5cの3分の2、鴻海は3分の1の組み立てを担っている。
 あるサプライヤーはiPhone5c部品の受注半減の通知を受けた。アナリストは、来年は出荷ペースが落ちるか、受託メーカーの在庫水準が下がると予測した。
 アップルは9月に最新モデルiPhone5s(649米ドル~)と同時に、初の廉価版iPhone5c(549米ドル~)を発売したが、両機種に対する市場の反応は正反対だ。
 iPhone5cは売れ行きが悪く、ターゲット市場の中国で販売価格が急落している。インターネット販売サイト「京東商城」では3,988人民元(約6万5,000円)からと1,000人民元値下がりし、大手電子商取引サイト「淘宝網(タオバオ)」では3,100人民元で販売する出店者も出ている。米国価格以下となるのはiPhoneシリーズの登場以降で初めてだ。
 一方、iPhone5sはゴールドが特に人気で、アップルオンラインストア以外のサイトでは2倍の価格で取引されることもある。あるネットユーザーは「iPhone5cを持つのは『iPhone5sが高くて買えませんでした』と顔に書いているようなもの」と販売不振の理由を分析した。
 アップルオンラインストアでは、iPhone5sは購入してから届くまでに2~3週間かかるが、iPhone5cなら24時間以内に受け取れるという。