2013年上半期の偏光板市場は57億ドルと集計され、今年の市場は前年比5%増加し、約118億ドル規模に達すると
予想される。
特に中小型偏光板市場が偏光板市場全体の成長をけん引するものと見られる。TV、モニター、ノートパソコン、など大型TFT-LCD用偏光板市場は前年比2%減少し、85億ドルに留まると見られるが、中小型偏光板市場は前年比28%の成長が予想される。AMOLED用、TFT-LCD中小型用、STN、その他の小型偏光板市場は約33億ドルに達すると予想される。
特にタッチインターフェースの採用と共に中小型アプリケーション需要が継続増加し、画面も大きくなり、面積ベースの偏光板市場も更に増加するものと期待される。
また、中小型製品の場合、屋外での視認性を高めるために下板に輝度向上フィルムを採用した 、上板に低反射処理をする場合が多いため、これらのフィルム価格が高く、売上への影響が大きい。


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偏光板市場はLG Chem、Nitto Denko, Sumitomoの3社が市場全体の約77%を占めている。次いで、サムスン系列の第一毛織と台湾Chimei Innolux系列のCMMTそしてAUO系列のBQMがそれぞれ5~6%ずつ占めている。
2013年に入り、これら系列メーカーの生産量が持続的に増加している。特に、第一毛織はモニター、ノートパソコン用の偏光板に続き タブレットPC用の偏光板供給も開始し、安定的な収益を上げ持続的な生産量増加が期待されるため、次期ライン建設の検討も噂されている。このように新規投資の話題が出ていることから偏光板事業が安定軌道に乗ったものと見られている。