amagasaki1_1
パナソニックはテレビ事業を再編する。撤退を決めたプラズマパネルの生産拠点を不動産投資顧問会社に売却する方向で交渉に入った。現在は分かれている液晶パネルの開発と生産の拠点は4月に統合する。テレビは白物家電部門に移管し家電全体で販売戦略を練る。子会社の三洋電機のメキシコ工場も閉鎖を検討する。徹底した効率運営で収益改善を急ぐ。
昨年12月にプラズマパネルの生産を終えた尼崎第3工場(兵庫県尼崎市)の建物を不動産投資顧問会社のセンターポイント・ディベロップメント(東京・港)に売却する方向で交渉中だ。売却は2014年度以降になる見込み。センターポイントは土地を保有する自治体と調整後、工場の建物を物流施設に転用するとみられる。
にほんブログ村 ニュースブログ ITニュースへ
にほんブログ村


pana姫路01
 大阪府茨木市にある液晶パネルの開発拠点は、姫路工場(兵庫県姫路市)と統合する。茨木市にいる開発人員約500人を順次、姫路に移す。開発・生産部隊を同じ場所に置くことで開発スピードを速める。

 三洋電機のテレビ事業部門もパナソニックと4月に一体化する。両社ともメキシコ北西部にテレビ工場を持つため、三洋の拠点を閉鎖し集約することを検討する。パナソニックとの一体化で、三洋は百数十人の国内従業員のうち30~40人の早期退職を2月に募る。

 パナソニックの2013年3月期のテレビ事業は885億円の営業赤字で5年連続の赤字だった。昨年12月にはプラズマパネルの生産を終了するなど収益改善に取り組んでおり、16年3月期の黒字転換を目指している。