KAIST(韓国科学技術院)は、生命化学工学科の故ヤン・スンマン教授の研究チームが太陽光下でも鮮明に見ることができるフォトニック結晶ディスプレイ技術を開発したと発表した。
フォトニック結晶は、それぞれ異なる透明材料が光の波長程度の空間的周期性を持って格子形状の構造をなす物質だ。特定波長の光だけが反射し、残りを通過させる制御が可能なため、次世代の反射型ディスプレイの核心的な材料として注目されている。
既に生成されていたフォトニック結晶は、塊の形状のため効率が低下し、構造の機械的安定性が低くて実用化が難しかった。
にほんブログ村 ニュースブログ ITニュースへ
にほんブログ村


研究チームは、色素がなくても表面の規則的なナノ構造によって、特定波長の光だけが反射できるオパール(宝石類)のナノ構造を模倣してフォトニック結晶を 作製した。紫外線によって光硬化された物質の上にナノ構造でガラスビーズを配列した後、紫外線が露光しなかった部分を現像する方法で、フォトニック結晶の 微細なパターンでの製造に成功した。
また、別の光源を使わないため、一度充電すれば数日以上の使用が可能と研究チームは伝えた。今回の研究成果は、昨年9月に亡くなった故ヤン
・スンマン教授を讃えて共同著者の生命化学工学科キム・シンヒョン教授と研究チームが故人に捧げたものだ。キム・シンヒョン教授は「半導体プロセス技術をフォトニック
結晶パターン技術と結合して、フォトニック結晶の実用化が期待できる」と述べた。