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本社所在地

〒211-8666 神奈川県川崎市中原区下沼部1753 NEC玉川ルネッサンスシティ
設立           2003年4月1日
事業内容    液晶ディスプレイ等の映像表示装置の研究、開発、設計、製造、販売および保守
資本金        43億円
年商           229億円
従業員数  約600名
工場:          秋田県秋田市御所野下堤3-1-1
 A1製造ライン 投入基板サイズ:370×470mm
 A2製造ライン 投入基板サイズ:550×660mm

沿革

●1989年(平成元年)3月 - 日本電気においてカラー液晶推進開発本部発足。後に事業部になり液晶ディスプレイ事業の中核としてTFT-LCD(薄膜トランジスタ型液晶ディスプレイ)の生産に携わる。
●2002年4月18日に上海広電は日本電気との合弁で第5世代のラインを新設しTFT-LCDの生産を行うことを決定した。
●2003年(平成15年)4月1日 - 分社型会社分割によりNEC液晶テクノロジーが設立される。
また親会社の子会社だった秋田日本電気と鹿児島日本電気を子会社化する。
同年、上海広電75%,日本電気25%による合弁会社,上海広電NEC液晶顕示器有限公司(上海広電NEC)の設立が国務院によって認可された。
NEC液晶テクノロジーは生産技術・製品技術面で同社の中核的役割を担った。

Tianma plant 20151030LCD
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●2004年10月から上海広電NEC第五世代工場にて生産が開始されたが,その後同事業は収益性が低く赤字を繰り返していた。
●その中で2006年5月,日本電気系の日本電気硝子,住友商事,住友商事(中国)の合弁で総投資額4550億ドル,登録資本1550ドルの合弁会社電気硝子破璃(上海)広電有限公司の設立が合意されネックであったガラス基板の調達問題が緩和された。
●2006年8月22日には富士フイルムとの合弁で液晶パネル用カラーフィルター生産会社として上海広電富士光材料有限公司が設立された。このように関連会社の整備は進んだものの,経営は好転しなかった。
●2006年9月上海広電NEC総経理の周家春は引退し,上海広電光電子総経理であった施岳志が後任となった。施岳志は人員削減等を進めた。
●第5世代のラインで赤字を続けていたにもかかわらず,2006年には第6世代生産ライン建設が計画され,上海市の許可も得て,2008年に生産開始の予定であった。しかし,資金不足でこの計画は実現しなかった。
●2009年4月1日に上海広電電子,上海広電信息産業,上広電B株は株式市場での取引停止措置を受け,上海市に管財委員会が設置されて,その再建策が検討されることとなった。
●NEC液晶テクノロジーは,2009年12月に鹿児島県出水市の鹿児島工場を閉鎖し,秋田工場に生産を集中した。なお,社員340人のうち、310人は退職。残る30人は秋田工場へ配置転換となった。
●2011年 7月、深セン中航光電子有限公司(センは土偏に川)との合弁化に伴い「NLTテクノロジー株式会社」に社名変更。
NECが100%保有していたNEC液晶テクノロジーの株式のうち70%を、天馬微電子の親会社グループである
中国航空技術国際控股有限公司および中国航空技術深セン有限公司が共同で設立した会社「深セン中航光電子有限公司」に譲渡した。


※ 天馬微電子股分有限公司の概要
本社所在地:中華人民共和国 広東省 深セン市
設立 :1983年
代表者 :董事長 呉 光権
資本金 :57423.75万元
出資比率 :中国 深セン中航集団 45.62% ※深セン証券取引場上場
事業内容 :フラットパネルおよびモジュールの開発・製造・販売
従業員数 :1万名(2010年12月末現在)
 http://www.tianma.cn/english/


※ 中国航空技術国際控股有限公司の概要
本社所在地:中華人民共和国 河北省 北京市
設立 :1983年4月
代表者 :総裁 呉 光権
資本金 :74.22億元
従業員数 :5万名


※ 天馬微電子集団
 天馬微電子集団は30年前に中国で最初にLCDの開発、製造を行ったFPD(フラットパネルディスプレイモジュール)の老舗企業集団で、現在中国各地にのTFT-LCD、LTPS,AMOLED等の製造拠点を有し、中小型FPD分野でグローバルリーディング企業をめざしている企業集団。
主な会社;天馬微電子、上海天馬、成都天馬、武漢天馬、厦門天馬、上海AVIC、NLT等。