世界的な化学大手、ソルベイ・グループは、2017年までに1200億ウォン(約120億円)を投資し、韓国に面積9万9000平方メートル規模の生産工場を設置することを決めた。
 ソルベイのジャン・ピエール・カラマディユ最高経営責任者(CEO)は2日、ソウル市の梨花女子大産学協力館で開かれた「梨花・ソルベイ研究センター」の開所式で、「工場建設候補地として3カ所を検討している。韓国をアジア市場への前進基地として育成するため、韓国への投資を引き続き増やしていきたい」と語った。
 ソルベイはベルギーの国民的企業で、1863年に設立され、ブリュッセルに本社を置いている。56カ国に進出し、昨年は99億400万ユーロ(約1兆3700億円)を売り上げた。
 ソルベイが3日、梨花女子大産学協力館の1-3階に設置する同研究センターは、グループのアジア地域の研究所4カ所のうち、中国・上海に次ぐ規模を持つ。研究陣はエネルギー貯蔵装置、ディスプレー、太陽光電気素材などを開発する。同じ建物の5階では、ソルベイ・グループの特殊化学品事業グローバル本部が既に業務を行っている。
世界的な化学メーカーによる韓国首都圏への進出が相次いでいる。
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世界最大手のBASFは今年9月、京畿道水原市にある成均館大自然科学キャンパスに「アジア太平洋地域電子素材R&D(研究開発)センター」を開 設し、半導体、ディスプレー、太陽光発電などの先端素材技術を研究する。 BASFは先月、ディスプレー素材である有機電子素材のグローバル営業組織をド イツ本社からソウルに移転し、昨年にはアジア太平洋地域の電子素材事業本部をソウルに設置した。同社のアンドレアス・クレアマイアー研究部門長は「韓国を 中心にアジアの大学7校と研究・協業のためのネットワークを今年初めに構築した」と説明した。
ドイツのメルクは京畿道平沢市を研究複合団地と位置 づけ、集中的に開発している。「先端技術センター」(2010年)、有機発光ダイオード(OLED)応用研究開発研究所(11年)に続き、来年3月には平 沢第2研究所を開設する。昨年10月には京畿道城南市の板橋地区に生命工学工程の開発に向けた「メルク・ジェネクシン・バイオ技術研究所」を設置した。
  経済紙フォーチュンが選んだ世界500大企業に含まれる米化学大手、セラニーズ・コーポレーションも板橋地区に「先端技術研究開発センター」を最近開い た。同社は自動車・電子素材などに使われるプラスチックなどを生産しており、アジアでは中国に続き、韓国に研究所を設置した。サウジアラビアの石油化学企 業SABICも今年3月、成均館大自然科学キャンパスに「電気・電子・照明技術センター」を完成させた。
 韓国に進出した各社の研究開発センター の主力分野は電子、半導体、ディスプレー、バッテリー素材、自動車用プラスチック素材だ。すなわち、韓国の電子、自動車企業に素材を納入するため、研究セ ンターや生産施設を設けていることになる。ソルベイの主要顧客もサムスン、LG、現代自動車などだ。SABICのティエリ・マテルン副社長は「韓国のテレ ビとスマートフォンは世界最高水準だ。韓国の研究所でデザインと先端機能を結合させた技術を開発していく」と述べた。
 世界最大の市場である中国 に近い点も魅力だ。3兆ユーロ(約416兆円)に達する昨年の世界の化学素材市場で、中国が占める割合は31%に迫る。韓国で先端素材を開発し、中国市場 で展開した後、他のアジア各国への販路を拡大しようという事業戦略に沿った動きだ。首都圏に優秀な人材が豊富なことも強みだ。韓国メルクのミハエル・グル ント代表は「優秀な人材が多い韓国は、新技術を開発し、未来の市場に合っているかどうかをテストする上で最も適した国だ」と評価した。