パナソニックは7月1日付で液晶パネル事業をAV(音響・映像)機器部門から車載・産業機器部門に移す。液晶パネル事業は売り上げの4割程度を占めるテレビ向けの採算が厳しく、営業赤字から抜け出せていない。
組織の見直しにより自動車のカーナビゲーションなどで新たな顧客を開拓。テレビへの依存度を3割程度に引き下げ、早期の黒字転換を狙う。
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 パナソニックは従来、テレビ関連はパネルを含めて社内カンパニー「AVCネットワークス社」が担当していた。4月にはテレビ本体の事業をAVC から白物家電を手掛ける「アプライアンス社」に移管。7月からは液晶パネル事業も車載機器や電子部品を手がける「オートモーティブ&インダストリアルシス テムズ(AIS)社」に組み入れ一体運営する。
 パナソニックは姫路工場(兵庫県姫路市)で液晶パネルの開発や生産などを手掛けている。工場の社員数は約600人。7月からAIS社の傘下に入り、医療機器用モニターを含めて好採算の業務用パネルの生産を増やす。
 液晶パネル事業は2015年3月期も46億円の営業赤字が残る見通しで、早期の立て直しを迫られている。