栗田工業、中国の大手液晶パネルメーカー向け水処理プラント受注が続く

栗田工業は、中国の大手液晶パネル製造メーカー2社（重慶京東方光電科技有限公司、南京中電熊猫平板顕示科技有限公司）から水処理プラントを受注した。
いずれの案件も液晶パネル製造に必要な超純水を製造する「超純水製造装置」と、液晶パネル製造工程で排出される排水の「リサイクル装置」および排水を放流基準以下に処理する「排水処理装置」を一括納入するもので、中国のパートナー企業と共同での受注総額は約100億円となる。

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同社グループのアジアを中心とした海外各地域での水処理プラント納入実績と、水処理技術の総合力およびアフターフォロー体制に対する評価は高いが、今回の 納入工場は中国で最新鋭の液晶パネル工場で、環境への高い配慮が求められている。これに対し同社は、産業排水を回収し新たな水資源として有効活用すること で、液晶パネル製造排水の約75%をリサイクルする。
クリタグループでは、中期経営計画で海外事業拡大を推進しているが、中国の電子産業分野を成 長市場と捉え、今後も大型水処理プラントの受注拡大と納入後のメンテナンス、運転管理、水処理薬品供給などの基盤強化を図り、電子産業以外の分野でも、顧 客工場のプロセス全体を捉えた排水回収・リサイクルを推進し、中国における事業展開をさらに加速させるとしている。

【受注概要】
1.重慶京東方光電科技有限公司
（1）建設場所：中国重慶市
（2）製造品目：第8.5世代液晶パネル
（3）契約内容：超純水製造装置、排水回収・リサイクル装置、排水処理装置の一括納入
（4）稼働予定時期：2015年4月予定
2.南京中電熊猫平板顕示科技有限公司
（1）建設場所：中国江蘇省南京市
（2）製造品目：第8.5世代液晶パネル
（3）契約内容：超純水製造装置、排水回収・リサイクル装置、排水処理装置の一括納入
（4）稼働予定時期：2015年1月予定