韓国生産技術研究院(Korea Institute of Industrial Technology:KITECH)は、光エネルギー融合研究グループのキム・テウォン博士チームが低価格でOLED TV用有機発光材料を大量精製できる源泉技術を開発したと発表した。
従来は有機発光材料が気体化され固体に変わる昇華点の差を利用する「昇華精製法」が多く使われたが、精製歩留り率が低く、工程の完全自動化が不可能という弱点があった。今回キム博士チームは、イオン性液体を用いた新しい概念の精製技術を確保し、従来の課題を一挙に解決した。
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キム博士チームは、有機発光材料を気体化してイオン性液体に溶解させた後、過飽和された状態で再結晶化して不純物を分離した。1工程だけで99.95%の 純度を確保できる。揮発しないイオン性液体の性質上、精製工程後に回収して再利用が可能なため、コスト削減面でも期待されている。