小森コーポレーションおよび小森マシナリーは8月22日、タッチパネルメタル配線用グラビアオフセット印刷装置の新製品「PEPIO F20/F12」を発表した。
スマートフォン用タッチパネル向け引き出し配線でL/S 20/20~30/30μmレベルの微細配線が要求される中、従来のグラビアオフセット印刷は断線/ショートや線幅のばらつきなどにより、導入が進まなかったという。
特にグラビア版上でのインク乾燥で発生するインクかすや異物混入などが、断線/ショートの原因となったことから、同製品ではインク乾燥やブランケット膨潤を防止し、グラビア版やブランケットを自動清掃する「小森ロングランサポートシステム(KLS-system)」を搭載。フォトリソ工程、ITOパターニングなどのメタルメッシュと引き出し配線の2工程を全て代替できるという。
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ロールタイプのType Aと平板型のType B、両者のいずれも使用可能なType Cの3種類を取り揃えている。コスト面に関しては、フォトリソ工程と比べて設備コストで65%、工程数で50%、ランニングコストで22%の削減効果があると試算している。TouchTaiwan 2014(8月27日~29日開催)から販売開始の予定で、推奨ペーストには、1μm
以下のサブμm Ag粒子ペーストを採用。コンデンサ/抵抗器などを含めプリンテッドエレクトロニクス向けで3年以内に30億円の売上目標を示した。また、Touch Taiwan2014では、台湾工業技術研究院(ITRI)と新たに共同開発した全印刷メッシュメタルタッチパネルの動作展示も行う予定。L/S 30μmの引き出し配線と、線幅5μmのITO代替・大面積パネル向けメタルメッシュをRoll to Roll(R2R)型グラビアオフセット印刷で実現する。R2RモジュールはITRI、印刷モジュールは小森が提供し、ドッキングさせたとしている。